都の春









『見よ…


あれが、宮中だ。』




「綺麗…


でも、なんか今と違う感じどすなぁ?」









『そうか…




1000年以上離れた時代を通じて見ているのだから、仕方あるまい』







「一つ、気になっている事があるんどすけど……


聞いてもよろしおすか?」










『いいぞ…


なんだ?』













「お屋敷の皆様は、あんたはんを『お方様』と呼んではりましたが、うちは何と呼ばせて頂いたら良いのどっしゃろ?」










プッ・・・・・






お方様は、うちを見ながら笑いをこらえてはります…






『お方様でもいいし。。


宮さんでもいいぞ…』










「では、うちは宮さんと呼ばせて頂きます。。」










しばらく、沈黙が流れてしもた後…




宮さんは。。














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