都の春
宮さんの目は、遠くを見ていて、うちには分からん、難しい事を沢山抱えてはる…
そんな宮さんが……
うちから強い『気』を感じたと、、、
『春菜…
なんで、そなたはこの世界に来たと思う?』
「 …………。
分かりませぬ。」
『俺が思うに、春菜に、この平安の世を見て何かを学んで欲しいからだろうと思うんだ。
「気」を感じたっていうことは、春菜…
そなたは普通の舞妓ではないのだろう。』
宮さんの言うてはる事が分からへん…
うちが普通の舞妓やない?
そんなアホな…
でも………
宮さん、嘘吐いてはるようには見えへん!
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