都の春
しかし…
義理とはいえ兄弟。
俺は思いを伝えることも出来なかった。
〜〜俺が養子になってから、三年の月日が流れた〜〜
俺は、13歳になった。
春香は一つ下の12歳…
東宮様は、16歳。
養父は春香を入内させるために、様々な策謀を巡らせた。
摂関家には、男御子しか産まれていなかった為に東宮様には、身分の低い貴族の娘しか嫁いでおらず…
春香の入内は、現実に近づいていった。
そんなある日……
事件は起きた。
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