都の春
養父は、春香を入内させるために…
―摂関家を味方につける― という難しい作戦に出た。。
しかし……
当然、それには反発も大きかった。
摂関家にしても、傍流皇族に勢力を渡すわけにもいかない。
しかし…
入内させる姫君はいない。
そんな状態。
養父の屋敷…
今の俺の屋敷には、春香の命を狙う『賊』が忍び込むこともあった。
養父にしてみれば、たった一人の娘…
警備を増やしてみても、埒があかなかった。
そんなある日〜
屋敷の皆が寝静まった頃…
俺は、物音で目を覚ました。
『....姫君の部屋はここか?』
『一際、贅沢だからな。
ここだろう…』
。。。賊だ…
俺は瞬時に悟った。
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