都の春
『…おぃ!!
おぃ!!
大丈夫か?』
うちが目を覚ました時、うちは知らんお屋敷で横になってました。
「ここは。。。
どこどすか?」
『俺の屋敷だ。
大丈夫か?』
「へぇ。
大丈夫どす…
うちは、なんでここに?」
『覚えてねぇのか?』
「すんまへん。
紅葉の木の下に入って…」
『倒れてたんだよ。
大丈夫になったんなら、送ってやるよ』
「そんな迷惑掛けられまへん! 歩いて帰れます」
『また、倒れたら危ないだろ!!
今すぐ、輿を用意させるから。
待ってろ』
「輿??
え? 車やなくて?」
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