都の春
春香は私の妹だ。
だが、妹であるまえに…
この国の最高位『天皇』の后。
〜中宮〜
私でも中々逢えないんだから。
春菜と逢う事は難しい。
帝は春香を寵愛して下さっているから、中々、里下がり(里帰り)もお許しにならない。
しかし…
私には策がある。
「わかった。
少し、時間が必要だ。
一週間程、かかるんだが良いか?」
『うちが言ったわがままどすし…
急いで現在に帰らんくても大丈夫どすから』
「すまない」
『うちのわがままなんどすから』
.