恋に恋してる
私は無理やり自分からその人を排除した、
見ないように、気付かないように、触れないように。
それから、私は少しでも優越感がほしいがために、彼にうそついた。
彼氏できたから、あなたも彼女と仲直りしなよ。って

そしたら彼、真花ちゃんには俺の気持ちわからないよって言われたの。

それから私の気持ちはバランスをとれなくなった。友達からの連絡もぼちぼちきてたけど、出なかった。話したくもなかった、声さえも。私はもう友達には戻れないって悟った。

でも強くなろうと決めたから、私は前に無理やり進んだの。




と言い終えると和也は何も言わなかった。

ごめんね、ハッピーな話じゃなくて
と笑った。


いや、違うよ 真花にそんな苦しい過去があったなんて





惨めでしょ?
私、本当にあの恋が恥ずかしい。中途半端に愛情と友情をウロウロしてたから

声が震え、視界がぼやける。

だから
だからどっちも



失ったの
< 19 / 95 >

この作品をシェア

pagetop