恋に恋してる
それは都内の駅にひっそりと佇む場所。
地図を広げても
通り過ぎてしまうぐらい
引っ込み思案なライブハウス。

いや、ライブハウスとはそうゆうものか?

地下の二階まで降りると受付があり、店長が居た。
真花に気付くと笑顔を振りまいて久しぶりと言った。

久しぶりですね。今日、貰ったから
とチケットを差し出した

君がよく来てたのはニ年前ぐらいだったよね?


ええ、そうなりますね。

あの頃から比べると音楽シーンも結構変わってるんだぜ?あーあ。なんつーか、“偽物”が増えたっつーか。なーにか足りないんだよなあ?

なにか?

あぁ、うん。心揺さ振られねえんだよな。まっそんな時代なのかもね?
と笑った。

笑顔で返事をして
中に入った。

中に入ると疎らな人が居てサウンドチェックをやっていたところだった。

演奏が始まるまで何もすることがなく
手持ちぶたさになる

だから私は
ライブハウスに居るときだけ
タバコを吸った。

久々のタバコは身体が少し抵抗した
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