恋に恋してる
ご飯食べにいこう。と言われ朝の8時にファミレスに繰り出した。
家から歩いて5分のとこにファミレスはある。
横に並んで歩くと、男は背が以外にも高かった。

背、高いんだね…
と何故か口から発してる自分が居た。

ん?そう?
男は案外素っ気なかった。というかよくよく考えれば結構冷たい人なのかもしれない。
多くは語らないし、表情もあまり変わらない。

今日は平日だったので、サラリーマン達は駅に向かって足早に歩いてく。
自転車やバス、車もたくさん通っていて裏道を歩くことにした。

仕事…とかしてないの?
おそるおそる聞くと、

してるよ。と言うから そう。と返事をした。

なんか昨日と雰囲気違うね

え、昨日どんな感じだったの、私…

もっとこう…乱暴な言葉使ったり、下ネタ言ったり…と笑って言った。
私、ストレス大嫌い。



夏のファミレスはちょっと寒かった。
笑顔いっぱいに働くウエイトレスに感心した。

私は今までちゃんとしっかり笑顔で居ただろうか?

男は目の前で真剣にメニューを見ていた。

迷う…。まりは決まった?

うん。決まったよ
そう言うとウエイトレスを呼ぶボタンを押した。

はやくね?
冷静に男は言う。
にっこり笑って同じのを二つ頼んだ。

それでよかったでしょ?

うん…。 少し不満げだった。


無表情になって突き刺した言葉。

なんで私の名前知ってるの?
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