恋に恋してる
今、お困りだろ?そんで暇 だろ?

それも昨日私が言ったわけ?

いや、それは言わなくてもわかるよ
とスラッと言った男は茶化しもしなかった。

はいはい、すいませんね!
朝からイライラしてどうしようもなかった。話には乗らないつもりだったがどんな仕事か聞いてみた。

とっても簡単な仕事だ。のる?

もっと詳しく内容を述べてよ
いちいちイライラ、私って器が小さくなったのかなあー。
それとも男が悪いのでは?

うーんと、短期の仕事だ。2週間!んで、2週間でまりに・・・


20万やる。

フォークが止まる。

この男は馬鹿なのか、それともそれ相応の(体を売ったり)仕事なのか。
絶対やらない!と心に誓った。こんな男信じたら人生終わる。

朝の9時前にこんなに自分が怒るとは誰も思わなかっただろう。


ばっかじゃないの?!女を売り物にして面白い?!そんな尻軽の女に見えたっ?!
と行った瞬間昨日のこの男との出会いを思い出して尻軽だな、と答えを見つけた。

と、とにかく!そんな上手い話があるわけないじゃない。なんで私なのよ?!
何にも知らない癖に!と行った瞬間昨日のこの男にぶちまけた愚痴が
大体の私の人生であって全てを話したんだ、と答えを見つけ墓穴を掘ってしまった。


まぁ、落ち着けよ。

急に恥ずかしくなって何がなんだかわからなくなった。

私やらないから!名前も知らない人の言うこと、きっ聞くわけないでしょ!さよなら、もう会うことはないでしょう!

律儀になけなしの千円を机に叩きだして走った。
男の声が聞こえたけど、もう聞く気もなかった。

ファミレスを出ると、は青空でむわっと空気が渦を巻いていた。
蝉が鳴き始め気温が上昇していくのが肌で感じることが出来た。





今年、いいことないな。
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