恋に恋してる
友里菜ー!

足音がどんどん近づいてくる

帰ってたのね、勇人さん。おかえりなさい
そう言うと2人は軽く抱き合った。

とても綺麗な人で何処かで見たことのあるような人だった。目は宝石のように純で、髪はやわらかく薄い茶色だった。笑顔に品があって育ちのいい女性だった。

私、なんで今此処に居るのだろう?と思った。
唖然としてる私に川上は言った。



俺の本当の奥さん。芸名は本田友里菜。見たことあるかな?雑誌とかのモデルやってるんだけど・・・

私は平然を何故だか装った
何故だか
何故だか
必死に笑顔を作った
心がすこし痛かった。

知ってます!わあー驚いたな。テレビで最近お見かけしました。あの〜BEAUTIFULって番組!生のが綺麗です。

そう言い終えて、自分の名前を名乗らないことに気付いて慌てて自己紹介をした。

友里菜さんは笑ってた。屈託のない笑顔で。彼女が全世界の人に愛される理由がなんとなくわかった。



もう、ファミレスの一件は水に流そうと自己判断で対応した。
< 65 / 95 >

この作品をシェア

pagetop