恋に恋してる

翌日の朝。
テーブルには
川上と友里菜さんと私で
大きいテーブルを囲んだ。

お手伝いさんが数名居るようで
私が来た頃にはもうお食事は完璧に揃っていた。
朝の日差しがガラスに反射して
清々しい朝だった。

気持ちいい。ちゃんと太陽のこと考えてお宅を作っていらっしゃいますね
ほほ笑みながら言った自分の言葉にまりは疑った。私らしくないな、なんて心で言って裏では自分が大笑いしていた。

ご夫妻も一緒に微笑んだ。
カチャカチャとお皿とフォークが当たる音が静かで柔らかい空気に変わった。



まりさん、こんなことで2週間も時間を頂いてしまって申し訳ないわね。私が出るって言ったのだけど、この人が･･･
と口を閉じて綺麗に笑った。

私は庶民らしく謙虚に言葉を返した。

友里菜は今が大事な時期なんだ。自分の事だけ考えてほしかったんだよ
川上は心配そうに友里菜を見つめた。

友里菜さんはきっと年下なのだろう。私の1、2個上かな？年齢を聞くのは失礼だと思い、後でWikipediaで調べようと考えた。




まり、
明日が早速日の山とのパーティーなんだ。だから明日は夕方空けといてほしい
そう言う勇人さんはもう仕事の顔で私と初めて会った時の顔はあれから見かけなかった。


了解！
そう言って朝ごはんを平らげて
部屋に戻った。


いつもの調子が出てきた
イヤホンから流れるROCKも
元気になったようだった。

支度をして勢いに任せて
走って階段を掛け降りる

今日は久々に数少ない唯一の友人に会うことになっていた

久しぶりで心踊った。

ついでに履歴書出してこなきゃ！
走って玄関の扉を開けた。

と

後ろから
まり様ー！　と言う声が聞こえた。