荊姫~第二章~
「……宿命…理…か」

誄華はそう呟き

ユキの頭を撫でた

「…………」

しばらく無言でユキの頭を撫でていた誄華は

急に頭を撫でる手を止め

自分の顔を覆った

「……っぅ……」

誄華はユキに背を向け

声を押し殺して泣いた

「ごめんなさい……ごめんなさいっ」

ずっと何かに謝り続けながら
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