荊姫~第二章~
翌朝

ガチャッ

「おーい、誄華ー、ユキは起きたか?」

紫恩はダルそうに扉を開けた

「おはようございます、紫恩殿」

「あ、おはようございます、紫恩」

ちょっと目が赤い誄華と

目を覚ましたユキがいた

「お、ユキやっと起きたかー」

紫恩が安心したように笑いながら入ってきた

「はい…すみません、私寝すぎてしまったみたいで…」

「お前相当疲れてたんだな、結構寝てたぞ」

「約12時間ぐらい寝てますよ、主」

「え、そ、そんなに寝てたなんて……」

ユキは驚いたように目を見開いた

「裂に顔見せてこいよ、あいつが一番心配してたからな」

「そうですか……それじゃ、裂のところに行ってきます」

ユキはそう言うと裂のところへ行こうと

振り返った
< 112 / 160 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop