荊姫~第二章~
だが

「……ユキ…」

「あ、裂」

すでに裂が

少し安堵した表情で扉の所に立っていた

「えっと……心配掛けたみたいで…すみませんでした」

ユキは頭を下げた

「………」

裂は無言でユキに歩み寄ってきた

ユキは無言でいる裂を不思議に思い

顔を上げた

すると

裂の手がユキの頭に乗った

「……よかった…本当に……」

「……?」

裂は優しく笑いながら

ユキの頭を撫でた
< 113 / 160 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop