荊姫~第二章~
「主!!」

「どこ行くんだよあいつ!!」

誄華と紫恩が焦って駆けだそうとすると

ヒュッ!!

と何かが横を横切った

「裂!?」

横切ったのは裂だった

「ちょ、お前もどこに行くんだよ!!」

紫恩が裂を呼び止めようとするも

裂の耳には入ってないようだった

「……ハァ…まったく、あいつらは…」

「………紫恩殿、早く二人を追いかけましょう」

紫恩がため息をついて呆れていると

誄華が真剣な声で紫恩に言った

「誄華……?」

「……嫌な予感がします…行きましょう」

不思議がる紫恩の手首をつかみ

誄華は二人を追って行った
< 118 / 160 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop