荊姫~第二章~
「…アレ……ストの……無念…?」

ユキはぽつりと震える声で言った

「そうよ!!あんたの妹の体を使ってあんたを殺そうとして死んだ……その無念よ!!」

そう叫ぶようにエイラが言うと

ユキの頭に激痛が走った

「ぅっ!!」

「ユキ!?大丈夫か!?」

「だ、大丈夫……っ」

ユキは苦しそうに答えた

「……お前…ユキに何をした」

「あら、私は別に何もしてないわよ~」

エイラは睨みつける裂に対して

からかうような口調で答えた

「……ユキ、ここで大人しくしてろ」

裂は立ち上がり剣を抜いた
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