荊姫~第二章~
「うぉい!!置いてこうとすんなよ!!」

「…チッ、復活早ぇな(ボソッ」

「あれ、今舌打ち聞こえなかった?聞こえたよな!?」

紫恩が置いてこうとするユキとシンに突っ込みを入れた

「しょうがないよ、シン、こいつ馬鹿だもん」

「違げぇよ!!」

紫恩は涙目になりながら否定した

「ハァ…お前らって見た目そっくりなだけじゃなくて中身も同じなんだな…」

紫恩は呆れた目でユキとシンを見た

ユキとシンの見た目は

シンがユキより髪が短いだけで

それ以外は同じ、水色の髪と瞳をしていた

「当たり前じゃん」

「だって俺たち」

「「もともと一人の人間だから」」

シンとユキは平然と言った

「……は?」

紫恩は意味が分からず固まっていた

「だーかーらー」

「私とシンはもともと一人の人間なんだけど……ちょっと訳あって、二人になっちゃって」

ユキはアハッと星がつきそうな声で笑った
< 151 / 160 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop