荊姫~第二章~
俺はそれを見て

チクリ、と心が痛んだ

「…お前さんら、これからどうする?」

俺とユキに重い沈黙が流れたとき

医者が俺達へと問いかけてきた

「私は…早く記憶を取り戻しに行きたいです」

早く裂さん以外の方ともお会いしたいですし、とユキは俺を横目で見ながら言った

「そうか…裂君はどうする?」

「俺は……しばらくこの村で安静にしてから、仲間と合流したいです」

ユキが、なぜ?、という表情で俺を見た
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