荊姫~第二章~
俺は、独りになりたくて

静かに外へ出た

そして

ドコッ

「っくそ……!!」

近くにあった木を殴りつけ

その木にもたれかかった

俺は今、酷くイライラしていた

ユキの記憶がなくなるのを阻止できなかった自分に

先ほどからチクリと痛む、己の心に
< 34 / 160 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop