荊姫~第二章~
「……裂君」

木のところでしゃがみこんでいる俺に

控えめに來菜が声をかけてきた

「……來菜…さん」

「そんなところでしゃがみこんでないで、手伝ってよ」

來菜は呆れながら俺にデコピンをした

「っ~~~!!」

……地味に痛てぇ(泣)

「クスクス、ごめんごめん……あんたがあまりにもしょげてたから、つい」

「…………」

俺は、來菜を軽く睨んだ
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