荊姫~第二章~
俺が家を出ると

來菜が驚いたように俺を見た

「……あんた、行動力あるねぇ」

「……さっさと帰ろうぜ」

俺は、來菜の言葉を受け流して

來菜の家があるであろう方向へ歩き出した

「……まったく、周りを少しぐらい見なさいよ」

後ろで來菜がブツブツと文句を言っていたが

全て無視した
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