荊姫~第二章~
「……あの子の記憶から仲間が消えたのが……それを阻止できなかった自分の非力さを」

「っ……」

俺は來菜のその言葉に目を見開いた

「……自分を責めてるんでしょ?」

「……あいつの記憶が消えたのは俺のせいだ……あいつが落ちるのを止められなかった…」

俺はずっと自分を責めていた

あいつが記憶をなくしたとき一番近くにいたのは俺なのに……
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