荊姫~第二章~
「……じゃあ、誄華…で」

私が呼び捨てにすると、誄華さ……誄華は、嬉しそうに笑った

私も誄華につられて、少し微笑んだ

「……おーい、お二人さーん」

「なにニヤニヤしてんだよ、早く行くぞ」

声のしたほうを見ると

紫苑と裂が呆れた顔をしてこちらを見ていた

「ごめんごめん」

「今行きます、紫苑、裂」

私が呼び捨てで呼ぶと

二人とも目を見開いた
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