my Sweet Cat...《短編・完結》
「そんな嘘、いいから。」
「嘘じゃないわ。ミィはかつお印の魚缶しか食べない我が儘だけど、キョウイチが温めて出してくれる天然水もダイスキだし、お昼寝は決まっていつもここで寝てる!」
「…………。」
俺は驚きのあまり、何も言えなかった。
彼女の言っている事は、全て正しい。
ピシッと指差している場所はミィのお気に入りのお昼寝スポットだ。
かつお印の魚缶しか食べないから、わざわざ隣町のスーパーにまで買いに行ったことだってある。
俺がいつも飲んでいる天然水のペットボトルを飲みたがるから、ほんの少しぬるま湯に温めて出してあげている。
どうして、この子が?
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