my Sweet Cat...《短編・完結》
「じっ自分で着替えるから!」
それにしてもどうしようか。
仕事に行っている間、みいこを一人で家に置いておくのも気が引ける。
連れていくわけにもいかないし…
「いってらっしゃい」
玄関でにこにこ手を振る彼女に、苦笑いで返した。
けれど、本当に大丈夫か?
「絶対に、部屋から出るなよ?勝手に俺の私物には触れないこと!大丈夫?」
強く念を押す。
「ダイジョーブよ。アタシに任せて!ほら、チコクしちゃうよー」
背中を思いっ切り押された拍子に外へ飛び出す。
俺は小さな溜息をついた後、仕方なく駅まで走った。
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