my Sweet Cat...《短編・完結》




「じっ自分で着替えるから!」


それにしてもどうしようか。


仕事に行っている間、みいこを一人で家に置いておくのも気が引ける。

連れていくわけにもいかないし…


「いってらっしゃい」


玄関でにこにこ手を振る彼女に、苦笑いで返した。


けれど、本当に大丈夫か?


「絶対に、部屋から出るなよ?勝手に俺の私物には触れないこと!大丈夫?」


強く念を押す。


「ダイジョーブよ。アタシに任せて!ほら、チコクしちゃうよー」


背中を思いっ切り押された拍子に外へ飛び出す。

俺は小さな溜息をついた後、仕方なく駅まで走った。



.
< 15 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop