my Sweet Cat...《短編・完結》
「いや、ちょっと…ミィがいないと寂しいなって…」
「アタシが…いるよ?」
「…ありがと。でも俺は絶対ミィが帰ってくるの信じてるから」
恥ずかしくて、顔が熱くなる。
涙が、ぱらぱらと雨のように落ちていく。
絶対、大丈夫…。
「…ウレシイ。キョウイチがそうやって泣いてくれるの」
「え?」
「ミィは…ウレシイよ…」
そう言って穏やかに笑う彼女を、俺は固まったまま見入ってしまった。
本当、不思議な子だ。
そう言われただけで、俺の心も穏やかになっていく。
何の根拠もなく、安心する。
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