my Sweet Cat...《短編・完結》
「キョウイチ!」
「え゛っ」
突然名前を呼ばれてびくっと肩が震えた。
「お腹空いた!」
「あ、あぁ。飯にするか」
目頭を拭いて立ち上がる。
夕飯は何にしよう。
そう考えながらキッチンに立つけれど…。
「アタシ、サカナ食べたい」
カウンター越しに、彼女と目が合った。
「魚?」
「うん、サシミがいい!」
子供のようにキラキラとした笑顔で言われたら、断るわけにもいかず…。
「じゃあ買い物行くか」
みいこと二人で近くのスーパーへ向かった。
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