my Sweet Cat...《短編・完結》
Second day
俺は目覚ましが鳴る前に、そっとベッドから降りた。
みいこの絡み付いた腕を解くのに手間取ったけれど。
「ねむ…」
顔を洗っても、歯を磨いても瞼が重い。
「キョウイチ…」
「あ、おはよう」
彼女が目を擦りながらリビングにやって来た。
「ノドかわいた」
みいこは俺が飲んでいたペットボトルをこくこくと飲み干した。
その姿は小さな子供みたいで、可愛い。
「今日もシゴト?」
「あぁ…でも明日休みだから」
寂しそうに見つめるみいこに微笑む。
たちまち太陽のように明るい笑顔を浮かべる彼女に、不思議な気持ちになった。
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