my Sweet Cat...《短編・完結》
「ただいまっ」
「キョウーチ〜!遅かったね」
息が、上がってうまく笑えない。
「なぁに?それ」
みいこは俺が持っているショップバッグを見て首を傾げた。
ピンクのキラキラしたそれを。
「プレゼント。みいこさんに」
「アタシに?」
「ほら、早く開けてみて」
みいこは言われた通り、テープを外して中を開けた。
綺麗に畳まれたワンピース。
「わぁ…ステキ」
ぱあっと彼女の顔が明るくなる。
それに比例して俺の胸も熱くなっていく。
「ありがとうー!」
みいこが俺の首に抱き着いた。
「苦しい…」
でも、嫌じゃない。
みいこなら、嫌じゃないよ。
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