my Sweet Cat...《短編・完結》
猫を追って、気が付いた時には道路に飛び出していた。
ドンっ…
鈍い音が、鼓膜を突き刺す。
トラックに轢かれるって思った。
みいこが強い力で俺の背中を押して、俺は歩道に転がって…
「なんだ、猫か」
慌てて降りてきた運転手は、そう吐き捨てすぐに行ってしまった。
猫!!
ミィ…――
横になっていた身体を、起こして。
キシキシと所々痛んだが、反対側の歩道まで走った。
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