my Sweet Cat...《短編・完結》
「知ってるけど…キョウイチがダイスキなんだもん…」
参ったな…。
女の子が泣き出したら、どうしていいか分からない。
ましてや初対面…。
「ごっごめん…。」
「キョウイチ、あの女のどこがスキなの?」
えっ。
肩を震わせて泣いていたと思ったら。
突然振り向いた彼女の顔は、一点の曇りもなく俺を見据えた。
「アタシ、あの女嫌い。」
「そんなこと、言われても…」
友香は俺の彼女だし…。
まだ付き合って三ヶ月だけれど。
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