もう一度

出会い

あれだ…。
春眠暁を覚えず…。
春はとにかく眠い。

俺の名前は鈴木優也。
今日から中学一年生。
今日は待ちに待った入学式☆
いや───待ちに待ってたわけではないが。
だってさ、中学なんて小学校からの友達いっぱいいるじゃん？
出会いがないよね。

｢優也、あんた何時まで寝てるのよ！入学式でしょう！早くご飯食べなさい！｣

｢母さん、わかったから。朝から怒鳴らないでよ。｣

顔洗って、飯食って、歯を磨いて。

｢優也、お母さん入学式少し遅れるから。ごめんね。｣

｢わかったわかった。じゃあ行って来まーす！｣

俺は元気に家を出た。