処女上等!

頭を押さえながら食パンにかじりつく秋穂

二つ年下の弟、直樹が口を開いた

『お姉ちゃん頭どうしたの?』

直樹が言った

『あ〜これね。朝から気分良く夢に浸ってたら悪魔に襲われたんだよ!』

『嘘…悪魔に?』

『うん。悪魔って言うか鬼婆って言うか…』

秋穂が両手を広げて口をへの字に曲げる


すると背後から殺気が秋穂を襲った


やばい…


秋穂が恐る恐る振り返ると表情を引き攣らせて無理矢理、笑顔を作っている母親の姿があった



………
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