処女上等!
『いや…全然。』
博也が答える
その声がいつもより弱々しく感じた
恐らく緊張から来るものだと秋穂は思った
テーブルに着くと店員がお冷やとおしぼりを起き伝票を手に取った
秋穂はメニューに目を向けオレンジジュースを注文する
店員が軽く頭を下げ厨房に戻るとテーブルに沈黙した空気が訪れた
うぅ〜…苦手だなこの雰囲気…
秋穂が必死に言葉を選んでいると博也が先に口を開いた
『今日…寒かったね?』
『え…うん。寒かった。』
秋穂が答える
今日は雲一つない晴天で暑かった事が秋穂の頭を過ぎった
………