処女上等!

学校に着いた秋穂は校舎を見渡す

ベランダに数人の生徒がいた

秋穂はまさかと思いながらD組のテラスに目を向けた

そのまさかだった

猛がいたのだ

『なんで…?』

猛を見落とす訳がない秋穂は目を疑った

自分と会わないように時間をずらしていた事に涙が込み上げる

『そんなに嫌われてたんだ…』

秋穂は寂しげな表情を浮かべ教室に向かった

教室のドアを開くと佐知子が怒りに満ち溢れた表情で秋穂に近付く



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