処女上等!
『おかしいな…』
秋穂は窓に肘を付き空を見上げた
青い空に二つの飛行機雲を見つける
くっつきそうでくっつかない2本の雲を秋穂は指でなぞった
その時だった
クラスのドアが開き秋穂を呼ぶ声がした
慌てて振り返るとそこには息を切らした猛の姿があった
『え…猛くん…』
秋穂が小さい声で言う
『秋穂ちゃん…一緒に鬼ごっこしない?』
猛がニコッと笑う
それが二人の初めての会話だった
………
メニュー