処女上等!
その結果が今だった
自分に嘘を付き続けた代償が訪れたのだ
好きじゃない男に抱かれる
今度は好きじゃない人を好きなフリを演じる番だ
これが秋穂のケジメだった
『………え?』
秋穂は何かに気付いた
さっきまで体に感じていた博也の温もりがなかったのだ
秋穂は慌てて両手を外した
そこにはベッドに腰掛けた博也の姿があった
『どうしたの?』
秋穂が問う
すると博也は見向きもせず信じられない言葉を言った
『帰れよ!』
………