処女上等!

『最低…』

秋穂は乱れた服を直して部屋を出て行った

その直後、博也の頬を涙が流れる

『あぶね…ギリセーフだな…』

博也は涙を拭いカバンから紙袋を取り出した

中から小さな箱が姿を現す

開くとそこには指輪が入っていた

博也は今日という日を記念日にするつもりだったのだ

『ごめんな…』

博也は生まれた意味を持たなかった指輪をごみ箱に捨てた



………
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