処女上等!
『なんなのよ…』
秋穂は煮え返る思いを抑え家に帰った
階段を上がる音が機嫌の悪さを家族に伝える
『うわ〜今日はキテるね。』
弟の直也が言った
『そうゆう年頃なのよ。』
母親が言う
部屋に入った秋穂はベッドに倒れ込んだ
真っ白な天井が気持ちをなだめてくれる
多少落ち着いた秋穂は人差し指で唇をなぞった
まだ熱を帯びた唇が偽りのキスではないことを教えてくれた
『なんで…あんなウソを…』
………