永い片思い【短】
ああ…。とうとうこの時がきたのか…。
今まで、男が出来なかったのが奇跡だったよな…

ズキズキ…

胸が痛い。


俺は、痛む胸を押さえて…

「そうか、良かったな…」
と言ってやった。

とてもじゃないけど、今日は祝福できる状態じゃない…


「うん~」

俺の心を全く知ることのない唯花は満面の笑みで答えていた……


今日は、まともに話しを聞ける状態じゃない…。

悪いけどもう唯花には帰ってもらおう…。


「唯花…。悪いんだけど俺、風邪引いたみたいでもう休みたいんだよ…」


「えっ!ゴメン。
自分のことばっかりで…確かに顔色悪いね。
今すぐに帰るから。
じゃ…お大事にね」

唯花はそそくさと帰っていった

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