星の至宝〜神々の唄〜
ーコンコン



「…入れ」



思考の邪魔をされたことにため息をつきつつ、カイは再び机の前に腰を下ろした。



「おいおい湿気た面してんな〜」



そう陽気に入ってきたライオンのような男、第二師団長ダグラスの顔を見て、更にため息をつく。



「ちょっ…おまっ!それは俺も傷つくぞ!」

「でかい図体して鬱陶しい。…泣き真似なんかするな!は〜」



これが第二師団長だというのだから、世の中不思議でいっぱいだな。



よよよ、と大きな体を使って泣き真似をするダグラスを見つつ、またため息をついたカイだったが、先程よりは心が軽くなってるのもまた確かだった。



「…それで?なんの用だ。第二師団長ダグラス。」



それは、仕事に切り替えろという合図。


それににやっとしたダグラスは、背筋を伸ばし、報告を始める。
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