星の至宝〜神々の唄〜
マリーはびくっと身をすくませる。


この森では動物にしか会ったことがないマリーは、恐怖を感じた。


逃げたほうがいい…



頭では分かっていても、足が竦んでいて一歩を踏み出すことができない。



ざっざっざっ




明らかに足音はこちらに向かっている。


このままではじきにかち合うことになってしまう。



マリーは息を潜めてその瞬間を待つことしかできなかった。
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