星の至宝〜神々の唄〜
「楽しそうだね」

「きゃっ!」



マリーは、突然耳元で声をかけられ、危うくこけそうになった。


そのマリーを、声の主は片手で支えつつ、申し訳なさそうに謝る。



「ごめんごめん!また驚かせちゃったかな?」



その声に聞き覚えのあったマリーは、お腹を抱えられた状態で上を向いた。そこには、明るい金の髪をなびかせた、あの広場で会った男がいた。



「やあ、またあったねマリー」



そう楽しそうに話す男に対し、



「そうですね、権兵衛さん」



と少し冷たく話すマリーは、お腹を抱えられている状態からなんとか抜け出そうと、ジタバタと暴れていた。
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