蛙の腹
第3章 蛙の時限爆弾
色が欲しい。
TVのスイッチをONにする。
僕のこの時間がありふれていることを知っている。
奴らも人間だ、ただTVにはコンセプトやテーマがあるだけだ、それに絞って飾っているだけだ。
司会者はトイレに駆け込めない。
電気ジャーからご飯を茶碗に盛る。
残り物で冷えたご飯。体まで凍えそうな悲しいご飯、白。
「さぁ、正午も回った。何をしようか。」
ひとり呟いて紙切れに今日一日のことを書き出す。
十三時、照明写真
十四時、本を一節ぐらい読んで、職探しについて少し考える。
十五時、移動、美術館
十七時、友達の誰かにに電話
十八時以降、何もなければ家の中で、履歴書作成。
「午前二時には寝よう。」
ご予算・・・四千五百円、残り五千百円
「水分もエネルギーも入れた。これから外に出よう。」
誰もいない歩道を歩く、静かな歩道をゆっくり歩き、自分しかいない世界、自分ひとり残された世界のように思う。
少し行くと、楽しそうに騒いでいる学生とすれ違い、工事現場にトラックを誘導しているのを行過ぎた。
関係もない人だが、この人の顔を長く覚えていようと心に決めた。
TVのスイッチをONにする。
僕のこの時間がありふれていることを知っている。
奴らも人間だ、ただTVにはコンセプトやテーマがあるだけだ、それに絞って飾っているだけだ。
司会者はトイレに駆け込めない。
電気ジャーからご飯を茶碗に盛る。
残り物で冷えたご飯。体まで凍えそうな悲しいご飯、白。
「さぁ、正午も回った。何をしようか。」
ひとり呟いて紙切れに今日一日のことを書き出す。
十三時、照明写真
十四時、本を一節ぐらい読んで、職探しについて少し考える。
十五時、移動、美術館
十七時、友達の誰かにに電話
十八時以降、何もなければ家の中で、履歴書作成。
「午前二時には寝よう。」
ご予算・・・四千五百円、残り五千百円
「水分もエネルギーも入れた。これから外に出よう。」
誰もいない歩道を歩く、静かな歩道をゆっくり歩き、自分しかいない世界、自分ひとり残された世界のように思う。
少し行くと、楽しそうに騒いでいる学生とすれ違い、工事現場にトラックを誘導しているのを行過ぎた。
関係もない人だが、この人の顔を長く覚えていようと心に決めた。