Chocolate ～ come true ～

『ま…待ってよぉ！もう(笑)』

あたしが走ってついてくと、


『転けんぞ(笑)』

そう言って、あたしの手をとった。



『あ…ありがとう…。』

あたしは手を握られた瞬間。
なんだか不思議な気分がした。

蓮と手を繋ぐのが初めてってわけじゃないのに、なぜだか胸がｻﾞﾜｻﾞﾜしていた。







『ここ(笑)知ってる？』

蓮は城のような建物の前で指差した。


『ううん。』

あたしが首をふると、


『ここは俺が初めて旅行に来たとこ。』

蓮が城を見上げて言った。