Chocolate ~ come true ~
『そん時は嬉しくて仕方なかった。男の人は、そのあとすぐに帰ってそれからの俺は家に帰っても、治せるのが自慢で仕方なかったんだ(笑)でも…』

蓮はそこまで話し終わると、その後を話す事を躊躇(タメラ)った。


『蓮?話したくなかったら、無理して話さなくても良いんだよ?』

あたしが蓮の肩に触れると、蓮の肩は小さく震えていた。




あたしはふいに蓮を抱き締めてしまった。

抱き締めるつもりはなかった…。
でも…あまりにも今の蓮が壊れてしまいそうだったから。



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