Chocolate ～ come true ～

『違和感…？というより、あたしに違和感って何だよ？』

蓮は真剣な顔で、あたしを見ている。



『あたし、さっきも言ったようにここは知らないし、ここには、一回も来たことがないんだぁ。来たことがないはずなのに、今は来たことがあるような感覚がする…。見たことがあるような光景に感じるの……。』

あたしが困った顔をすると、


『それは…俺にもわかんねぇーよ。でもさ、考え込みすぎんな！』

蓮はあたしの頭に手を置き、髪の毛をｸｼｬｸｼｬにした。