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王子は両手を広げてご挨拶へ。
シンデレラに、
ジャスミン、白雪姫・・ん?
妙なカッコの後姿。
トレパン、上はビキニ。
その子が此方を向く・・
貝殻のビキニだ。
となれば人魚姫ってワケだ。
ナルホドね・・って。
「いやーん! 柔人も来てたん?」
お前かっっ!
その"オバハン"手招きはよせ。
人前で本名を
呼ぶとはいい度胸だ。
美優にも声を掛けてたのか。
そして一番最後に
入ってきたかぐや姫は
以前、坂巻らの居る前室で
シアを
"お子ちゃま"だと笑った女だ。
なーんで、
あんなの呼んだんだ?
俺と話していた美優の背中に
軽くぶつかって
マネージャーの後を歩いた。
衣装の裾を持っていた付き人が
美優に「すみません」と
腰低く云って行く。
「出た! 瑠衣や。」
美優は口を歪めて苦笑してる。
女性タレントの間でも
嫌われてるのか。
共演者達の顔を見れば解る。
彼女のマネージャーは
カイトに挨拶をして・・いや
どうもそれだけじゃなさそうだ。
「え? 急に? どうしよう。」
彼は困った様子で目線の下に
座っていた監督に伝えると
監督は彼女らをキッ!と
振りかえっている。
そして見るからに
不機嫌そうなバカ女。
「だってあの子、素人でしょ?
時間掛かるんだったら
先に撮ってよ。こっちは後の
予定が詰ってるンだから。」
「「 カチーン。 」」
思わず美優と
ハモって顔を見合わせた。
職人気質でどんな物にも
手抜きをしない
業界では有名な映像作家に
恐れもなく良く言えたものだ。
・・忙しいだって?
視聴率が低くて
持ち番組も次々と
打切られていってるって
巷の噂だ。
後は監督が
どう判断するかに掛かってる。
「あと、もうワンカット!」
シアの方に向き直り、
監督は声を掛けた。
無視するかにモニターを見てる。
お行儀良く待ってろ!ってコトだ。
シアもホッとした顔で
表情を和らげてる。
カイト王子に宥めすかされ、
それでも尚、ブスッとムクレて
瑠衣様ご一行はまた戻って行った。
シンデレラに、
ジャスミン、白雪姫・・ん?
妙なカッコの後姿。
トレパン、上はビキニ。
その子が此方を向く・・
貝殻のビキニだ。
となれば人魚姫ってワケだ。
ナルホドね・・って。
「いやーん! 柔人も来てたん?」
お前かっっ!
その"オバハン"手招きはよせ。
人前で本名を
呼ぶとはいい度胸だ。
美優にも声を掛けてたのか。
そして一番最後に
入ってきたかぐや姫は
以前、坂巻らの居る前室で
シアを
"お子ちゃま"だと笑った女だ。
なーんで、
あんなの呼んだんだ?
俺と話していた美優の背中に
軽くぶつかって
マネージャーの後を歩いた。
衣装の裾を持っていた付き人が
美優に「すみません」と
腰低く云って行く。
「出た! 瑠衣や。」
美優は口を歪めて苦笑してる。
女性タレントの間でも
嫌われてるのか。
共演者達の顔を見れば解る。
彼女のマネージャーは
カイトに挨拶をして・・いや
どうもそれだけじゃなさそうだ。
「え? 急に? どうしよう。」
彼は困った様子で目線の下に
座っていた監督に伝えると
監督は彼女らをキッ!と
振りかえっている。
そして見るからに
不機嫌そうなバカ女。
「だってあの子、素人でしょ?
時間掛かるんだったら
先に撮ってよ。こっちは後の
予定が詰ってるンだから。」
「「 カチーン。 」」
思わず美優と
ハモって顔を見合わせた。
職人気質でどんな物にも
手抜きをしない
業界では有名な映像作家に
恐れもなく良く言えたものだ。
・・忙しいだって?
視聴率が低くて
持ち番組も次々と
打切られていってるって
巷の噂だ。
後は監督が
どう判断するかに掛かってる。
「あと、もうワンカット!」
シアの方に向き直り、
監督は声を掛けた。
無視するかにモニターを見てる。
お行儀良く待ってろ!ってコトだ。
シアもホッとした顔で
表情を和らげてる。
カイト王子に宥めすかされ、
それでも尚、ブスッとムクレて
瑠衣様ご一行はまた戻って行った。