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早朝、
恩田さんが迎えに来たらしい、
電話が二回のコールで切れた。
ジュードさんもさすがにまだ
眠い様子。それでも
玄関まで見送ってくれている。
夕べ、短い間の事だから
"いっぱい、キスをしよう"
と・・彼が決めてしまったから。
言い出しっぺと言うワケだ。
「気をつけてね・・?」
「ジュードさんも、ン・・」
リップの淡い色が付いた彼の
口端を指で拭ってクスと笑う。
ドアを出るまで手を握ってた。
まるで
中学生のカップルみたいに。
「行って来ます」
下に降りて行くと先に
ポストの中身を見に行く。
取り出したのはDMの葉書と
幅広で茶色の封筒がヒトツ。
触るとプチプチの感触。
壊れ物?
送り先は聞いた事のない
化粧品会社の名前。
何かのサンプルかもしれない。
「「お早うございます」」
既に回って着ていた車に慌て
それをバッグに入れ乗り込む。
新幹線で京都まで行き、映画
の共演者達と日本での最後の
仕事はDVDのオマケ映像撮り。
駅で皆と合流。
外人スタッフ達が凄く賑やかで。
専務は駅の売店で
各社の新聞を買いあさって、
席に落ち着いた
女性スタッフ2人にも読ませてる。
昨日の事件、やはり
ヒ素がドリンクから
検出されたらしかった。
愛想で少し口に含んでたら
大変だった。
「硫酸と解って・・?」
「今時・・ビンも変です。」
恩田さんは調書の時の
刑事さんと同じ事を私に訊ねた。
ペットボトルの方が携帯し易い。
瓶だと見た目にも違和感を感じる。
まさか?って思ったけど。
それに過去にあった硫酸による
芸能人襲撃の話を知っている。
「友禅の店には多分
張られてると思いますよ。」
「本当ですか? ご迷惑に・・」
『ねえ、シーア、
何で京都なのにロンドン焼き?』
『ねえ、どーしてヤキイモを
売ってるクセに歩きながら
食べちゃダメなんだい・・?』
「「・・・。」」
2人のイギリス人が
ガイドブック片手に
話しに割り込んできた。
そんなローカルネタが
紹介されているなんて・・。
恩田さんが迎えに来たらしい、
電話が二回のコールで切れた。
ジュードさんもさすがにまだ
眠い様子。それでも
玄関まで見送ってくれている。
夕べ、短い間の事だから
"いっぱい、キスをしよう"
と・・彼が決めてしまったから。
言い出しっぺと言うワケだ。
「気をつけてね・・?」
「ジュードさんも、ン・・」
リップの淡い色が付いた彼の
口端を指で拭ってクスと笑う。
ドアを出るまで手を握ってた。
まるで
中学生のカップルみたいに。
「行って来ます」
下に降りて行くと先に
ポストの中身を見に行く。
取り出したのはDMの葉書と
幅広で茶色の封筒がヒトツ。
触るとプチプチの感触。
壊れ物?
送り先は聞いた事のない
化粧品会社の名前。
何かのサンプルかもしれない。
「「お早うございます」」
既に回って着ていた車に慌て
それをバッグに入れ乗り込む。
新幹線で京都まで行き、映画
の共演者達と日本での最後の
仕事はDVDのオマケ映像撮り。
駅で皆と合流。
外人スタッフ達が凄く賑やかで。
専務は駅の売店で
各社の新聞を買いあさって、
席に落ち着いた
女性スタッフ2人にも読ませてる。
昨日の事件、やはり
ヒ素がドリンクから
検出されたらしかった。
愛想で少し口に含んでたら
大変だった。
「硫酸と解って・・?」
「今時・・ビンも変です。」
恩田さんは調書の時の
刑事さんと同じ事を私に訊ねた。
ペットボトルの方が携帯し易い。
瓶だと見た目にも違和感を感じる。
まさか?って思ったけど。
それに過去にあった硫酸による
芸能人襲撃の話を知っている。
「友禅の店には多分
張られてると思いますよ。」
「本当ですか? ご迷惑に・・」
『ねえ、シーア、
何で京都なのにロンドン焼き?』
『ねえ、どーしてヤキイモを
売ってるクセに歩きながら
食べちゃダメなんだい・・?』
「「・・・。」」
2人のイギリス人が
ガイドブック片手に
話しに割り込んできた。
そんなローカルネタが
紹介されているなんて・・。